はたらくものの医療生協_兵庫県民主医療機関連合会 会員ログイン
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『震災』テーマに学習会、医学生2004サマーセミナー(2004.08.23)

 毎年夏と冬に取り組んでいる医学生を中心にしたセミナーが、今夏は震災をテーマに14日行われました。来年10周年を迎えるにあたり、@震災で街はどうなったのか、A自然災害時に医師として、ひとりの人間として何ができるのか、B地域の人々は何を求めているか、を考え理解することを目標に一般の医学生を含め15名が参加しました。午前中、「人と未来防災センター」を見学し、午後からは被災された方への聞き取りフィールドを班に分かれて行いました。フィールド後は、医学生担当者が中心になって被災者の方々と歌や踊り、医学生によるバイオリン演奏などで交流を楽しみました。
 夕方には、震災の真ん中にあった東神戸病院で、救命救急の先頭に立った医師のひとりとして大西和雄医師から「震災後1ヶ月間のまとめ」と題し、講演がありました。講演では、搬入された患者の推移、週単位での疾患の推移などについて統計をもとに報告、被災地内での医療の初期の役割、中期の役割等についても自身の経験に基づいた話がありました。講演の最後に医学生へのメッセージとして、多数の死者が出る大規模災害では、その死を何千人とか面で考えしまいがちだが、そこには一人ひとりの死があり、その人の人生や物語がある、家族もある、そういうことを考えることができる医師、想像力豊かな医師になって欲しい、と締めくくりました。    
 『震災』テーマに学習会、医学生2004サマーセミナー


近畿地協看護学生ゼミナール第2回Egg NurseStep→B(2004.08.23)

8月2日〜3日、第2回近畿地協看護学生ゼミナール「Egg Nurse Step→B」が三重県の合歓の郷で開催されました。全体で学生80名以上・職員40名以上の合計120名を超え、兵庫からは学生21名・職員8名が参加しました。
 一日目は開会式後に班に分かれてウォークラリーで班の交流を深め、全体学習会では勝村久司氏(「医療情報の公開・開示を求める市民の会」事務局長)による講演が行われ、最初に陣痛促進剤によって子供を亡くした経過の中で促進剤の使用目的について虚偽の説明がされたことやリスクについて充分な説明と同意がなかったことが上げられ、こういった医療過誤のおこる背景を、助産所・病院の曜日別出生統計などのデータをもとに説明が行われました。
また、インフォームドコンセントを確立していくためにもカルテ開示・レセプト開示を進めていくことが訴えられました。
 引き続いて、各県の分科会発表では、兵庫から4病院120名以上の看護師の協力を得て調査した「転倒・転落」アンケートのまとめを発表しています。他県からは「インフォームドコンセント〜カルテ開示〜について考える」(京都)・「患者の立場に立つ看護って!?〜知る権利に着目して〜」(大阪)・「インフォームドコンセントに関するアンケート」(和歌山)・「医療事故はなぜ起こる?」(奈良)など、職員・患者・組合員からの聞き取り・見学などの協力を得てつくられた演題発表があり、勝村氏の講評も受けました。その後のグループワークでは医療安全の取り組みやインフォームドコンセントの状況について現場の看護師の助言も得ながら学びました。夜はキャンプファイヤーが行われ、その後は深夜まで交流を深めています。2日目は班対抗のスポーツ企画で交流。閉会式では全員による手話歌でしめて解散となりました。
 近畿地協看護学生ゼミナール第2回Egg NurseStep→B


駒どり第2回事例研究会(2004.08.23)

 7月18日(日)社会福祉法人駒どりでは第2回の「事例研究会」を開催しました。
 駒どりの事業は、ディサービス、居宅介護支援、訪問介護、更に特養と広がっていますが、そんな中03年度より介護サービスの質の向上、職員間の交流を目的に「事例研究会」を始めました。
 今回の研究会は部分参加も含めて総勢88名の参加でした。午前は職員交流ということで事業所活動報告を行いました。午後は事例発表。特養ふたばでは開設3ヶ月という短い期間ですが、PTとの連携による入居者の離床に向けた取り組み、入居者の在宅時の生活習慣を活かした関わりなどが報告されました。在宅ではディサービスが集団に流されず個別計画に基づく関わり、居心地の良い環境の提供、笑いに注目した研究、ケアマネージャーからは痴呆症の母を介護する仕事をもつ娘への関わりについて、訪問介護からは身体症状の変化が激しい利用者様への対応や家族・ケアマネージャーとの連携について、など9演題が発表されました。
 職種が違う中で在宅での関わり、施設での関わりなどを通して、その方の生活・人生という視点での捉え方に役立ったと思われます。中には来年に向けての取り組みが始まっているところもあります。さらに内容の充実を図り、来年度も第3回を行う予定です。
 駒どり第2回事例研究会


福祉活動委員会・情勢学習会(2004.08.23)

 7月31日午後、兵庫民医連福祉活動委員会主催の情勢学習会が行われ、各法人福祉関係事業所や共同組織から約50名の参加がありました。講師の浜岡教授(仏教大学)より来年度の制度改定に向けて動きの激しい「介護保険」について講演がおこなわれました。

 講演では現在の社会保障をめぐる政府、厚生労働省の考え方から介護保険法見直しの背景に触れられた後、そもそも介護保険がどのような経過と目的、内容をもってはじめられたものなのか、制度の特徴(特に保険方式の制度的特徴)と実施後の状況などから、政府、厚生労働省が見直しの必要性をどこに求めているのか、そのねらいについて詳しく説明をいただきました。
 そして今回の制度見直しの基本点@制度の持続可能性(給付は増やさない)A介護予防の重視B社会保障の総合化(きめ細かい給付は重複であるとしてすべて廃止する)や、その具体化として聞こえてきている要支援、要介護1など要介護度の低い利用者への給付削減、運営破綻した障害者支援費制度との一本化などをめぐる論議内容について解説されました。
 今後の取り組みとして制度の見直しが利用者の介護保障を後退させないためには、利用者や地方自治体と共に、法律、運用、他の関連制度の改善を提案していく事が必要と指摘され、参加者それぞれの分野での具体化が課題となりました。
 兵庫民医連福祉活動委員会では、現在の事業に関する整備を進めながらも同時に社会保障における公的責任、それが保険方式で行われるものであれ他の税方式で行われるものであれ国民、住民にとって必要な介護保障における国家の責任は消えるものではないことを明らかにし、どのようなことがあっても患者さん、利用者さんの、必要な介護を受ける権利、療養権の侵害は許さない立場で個別具体的な対応の水準や力量を向上させていく事を計画しています。
 福祉活動委員会・情勢学習会


交通事故と介護保険(2004.08.23)

尼崎医療生協病院相談室からの報告

【相談者】
M氏(男性・68歳)腰部脊柱管狭窄症(身障1級申請中)経済状況:生活保護  要介護度:5
           
【経過】
2年前に腰部脊柱管狭窄症で入院時にM氏と妹より相談があり対応。M氏は入院前までは植木屋をしており、年金が月に5万円ほどしかなく、退院後仕事が続けられない為生活費に困るとのことでした。
M氏は妻と20代の次女の3人世帯(長女は独立)で自宅はM氏名義であったが、数十年前から家庭内別居状態で、次女も妻の味方で経済的にも日常生活的にも援助してはもらえないとのことでした。
 妻は10年ほど前まで精神科にかかっており家族で話し合いができる状態ではないとのことで、妹、長女と話し合った結果、離婚し家の名義を妻に移し、M氏が家を出てアパートを借り生活保護を受給する形となりました。
 その後当院のケアマネージャーがケアプランを立て在宅生活を送られていましたが、本人希望で他事業所にプランが移り外来受診のみ当院に来られていました。

 今年2月長女から転院相談の電話があり、4ヶ月前に交通事故にあいK病院に搬送され入院中だが退院を迫られているとのことでした。ご本人の状態は鼻腔栄養、気管切開で全介助、意思疎通も困難な状況でしたが当院転院を希望され、3月2日当院に転院されました。
転院後は気管切開を閉じ、経口での自力摂取も可能となり意思疎通も調子の良い日はなんとか可能な状態まで改善しましたが、ADLはほぼ全介助のままで独居の継続が困難となったため長期療養型への転院方向となりました。
症状固定の診断書は当院で書くことなり、S病院(介護療養型)へ紹介したのですが、交通事故のため「示談が済んでからにしてほしい」と断られてしまいました。

 当院では保険内請求は福祉事務所へ、私費については交通事故の相手方の保険会社へ請求をしていましたし、転院後の請求についても同様のとりあつかいでよいとの話になっていたのですが、結局「介護保険適応」の入院・療養施設に断られたため医療保険適用の療養型病院への転院となりました。 

【考察】
 介護保険対象患者さんの、交通事故の場合の転院について考えさせられました。「介護保険」で運営されている病院・施設(介護療養型病棟・老人保健施設)に断られた理由が今ひとつわかりません。
示談を済ませてからと言われても「示談」とは民法上の「和解」であって相手の過失によって受けた被害に対して(後遺障害の事後の単独悪化などの場合を除けば)今後一切の請求を行わないことに合意するというものですが、そのことは症状固定の時期とは必ずしも同じではありません。
レセプトの請求先が複雑になるから・・・とのことでしたが、そのような理由で転医を断ってよいものなのか?第三者行為では介護保険が使えなくなる可能性があったからか?
高齢の交通事故患者さんも多い中で、医療と介護の分断、画一的な線引きが引き起こした混乱のようにも思えます。
 交通事故と介護保険


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